フランス北部。街の中心にそびえるのは歴史ある教会。そこから車で1時間。海辺の町で暮らす女性宅へ。観光客で賑わう暖かい季節はその町で、寒い季節はイギリスでアンティーク店を営んでいます。打ちっぱなしの壁は白く塗られ、コンクリートの床には白木が隙間無く並べられた空間。家具は焦げ茶色の革張りソファー2つと大きなテーブル、アイアンベッドと24個の引き出し付きチェストだけ。アンティーク屋は沢山の物と接する仕事だから、私生活は出来るだけシンプルに・・・。
そんな彼女の店で出合った額縁です。ほんの少しだけクリーム色が混ざった色調は、部屋に射し込む光りの移ろいと共に様々な表情に。未だ冷たい空気に包まれた早朝は白く。昼間のやわらかな光りの中ではほんのり黄色味を。そして、夕暮れ時、街灯が燈る頃にはブルーグレーを。その空間で絶え間なく変化しているであろう光や空気・・・その美しさを改めて感じさせてくれるのでした。
■サイズ:外寸64×52cm 内寸49×37cm |